患者さまが病院に来院されると、適切な治療のために適切な
診断が必要になります。患者さまの体より採取された病変の組
織から顕微鏡用のガラス標本がつくられます。この標本を顕微
鏡で観察して診断するのが病理検査です。
「病理検査」は最終診断として大きな役割を果たします。
検査する標本は組織(臓器の塊)を薄く切り、スライドガラス
に張って染色したものです。どのくらいの厚さかというと3μ
mくらいで333枚重ねてやっと1mmになる厚さ(薄さ)です。
薄切標本は吹けば本当に飛んでどっかにいってしまいます。
結果が出るまでは生の組織を固定し、標本製作と検鏡、報告
入力、報告出力の段階を経て通常1週間かかります。
難しい標本は 特殊染色で調べるため結果を出すまで数週間も
かかる場合もあります。
病理診断について簡単な解説パンフレットもあります。
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