2011.4.22 名古屋 第99回 日本泌尿器科学会総会 ポスター
三浪圭太,池城卓,安住誠,原林透,永森聡 当施設
腎癌骨転移に対するインターフェロン治療と分子標的薬の治療成績

【目的】腎癌では骨転移の頻度が高く転移の25−50%をしめるとされている.骨転移は,患者のQOLを著しく減じ,治療に難渋する事が多い.2008年以降導入された分子標的薬とそれ以前のサイトカイン療法時代の腎癌骨転移症例の治療成績を比較検討した.【対象と方法】1996年1月〜2010年5月までに当院で腎癌骨転移と診断されインターフェロン療法(IFN群)もしくは分子標的薬療法(TKI 群)を行った32例を対象とし,各群の疾患特異1年生存率を検討した【結果】IFN群16例, TKI群17例で.年齢・観察期間中央値はそれぞれIFN群68才・15ヶ月,TKI群で64才・14ヶ月であった.転移診断時骨転移のみの症例はIFN群5例(32%), TKI群4例(24%)でMotzerリスク分類は前者でintermediate 8例(50%)・poor 8例(50%),後者でintermediate 9例(53%)・poor 8例(47%)と各群間で統計学的有意差は認めなかった.治療期間はIFN群・TKI群ともに中央値9ヶ月で,IFN群14例(88%)・TKI群16例(94%)が骨転移部に放射線治療を, IFN群1例・TKI群9例でゾレドロン酸投与を受けた. 疾患特異1年生存率・2年生存率はそれぞれIFN群50%・37%・TKI群69%・42%で両群に有意差は認めなかった【結語】骨転移に対する治療の選択肢は増したがこれまでのところ予後の改善は認められなかった.