2011.11.30 京都 第25回日本泌尿器内視鏡学会総会 ポスター
原林 透、大石悠一郎、安住 誠、三浪圭太、永森 聡 当施設
当院における腹腔鏡下膀胱全摘除術の周術期成績

膀胱全摘術は浸潤性膀胱癌に対するgold-standardであるが合併症頻度は低くない。【対象】2009/12以降、腹腔鏡下膀胱全摘除術を施行した23例(男性14例、女性9例、年令中央値76才)を対象とした。
【方法】臍上4cmをカメラポートとして5トロッカーを留置。経腹膜的に大動脈分岐以下の拡大リンパ節郭清を施行。膀胱前立腺を順行性に摘出し、臍下小切開創から回収し創外にて腸管を処理。新膀胱造設では再気腹し膀胱尿道吻合を行い、回腸導管では右側ポート部を切開し導管を皮膚筋膜に縫合した。尿路変向は回腸導管10例、新膀胱11例、その他2例。
【結果】2例(T4にて生検のみ1例、開放移行直腸合併切除1例)を除く21例で予定通りの手術を完遂した。21例の手術時間中央値355分、出血量は570mLであり、15例は無輸血、6例で同種輸血を要した。各ステップによる所要時間は、リンパ節郭清107分、膀胱摘出84分、尿路変向159分(導管118、新膀胱214)であった。術後の食事開始時期5日と開放手術に比して短縮していた。G3以上の周術期合併症は3例(イレウス1、腸管縫合不全1、敗血症性ショック1)にみられた。
【結語】cancer controlについては今後の経過観察が必要であるが、腹腔鏡下膀胱全摘除術は、出血が少なく、腸管運動の回復は良好であった。