2012.1.21 札幌 第385回日本泌尿器科学会北海道地方会 口演
安住誠、大石悠一郎、三浪圭太、原林透、永森聡 当施設
有痛性骨転移に対するストロンチウム89の有用性

【目的】骨転移疼痛緩和剤であるストロンチウム89について検討した。【対象と方法】2008年4月から2011年7月までに有痛性骨転移に対する疼痛緩和のためストロンチウム89による治療を行った20例を対象とした。基礎疾患は前立腺癌18例、膀胱癌2例、年齢は54-82歳(中央値72歳)、EOD3が15例、4が5例、PS0:11例、1:5例、2:2例、3:2例である。ストロンチウム89は2.0MBq/kg、一人当たり最大投与量141MBq/kgとした。【結果】効果発現の有無が確認できた18例中15例で有効で、効果発現までの期間は1-4週(中央値2週)、治療から死亡までの期間は5日-10カ月(中央値4.5カ月)であった。有害事象として、7例にG2、1例にG3の白血球減少を認めた。【結論】ストロンチウム89は有痛性骨転移の疼痛緩和に有用な治療である。