2012/11/24 仙台 第26回日本泌尿器内視鏡学会総会 口頭発表

大澤崇宏、原林透、安住誠、三浪圭太、永森聡 当施設

片側萎縮腎を伴う進行期骨盤悪性腫瘍に対する後腹膜鏡下一側尿管皮膚瘻および対側腎動脈遮断術の経験

"【緒言】進行期の骨盤内悪性腫瘍では、姑息的尿路変向がしばしば必要となる。片側 萎縮腎を伴う機能的単腎の場合、健側のみの尿路変向では、萎縮腎からの尿流出によ る膀胱症状に苦慮する場合もa多い。腎機能を確保し膀胱ドレナージを遮断する目的 に、後腹膜鏡下に機能側尿管皮膚瘻を造設し,同一術野から対側腎動脈遮断を併用し た尿路変向を施行した3症例について報告する。【症例1】骨転移を有し血尿タンポ ナーデを繰り返す多発膀胱癌。【症例2】子宮頚癌に対する放射線治療後の難治性外 陰炎および萎縮膀胱。【症例3】子宮頚癌に対する放射線治療後の局所再発を有する 膀胱膣瘻。全例尿道カテーテル留置管理されており、右水腎症による腎萎縮を認めた 。1例で右尿管ステントが留置されていた。【方法】側臥位で10mm2本,5mm1本の計3 ポートで行った。左側からの後腹膜アプローチで左尿管を骨盤内まで剥離。腎門部に て大動脈背側から右腎動脈を剥離しHem-o-lokにて遮断。左尿管切断後ストマ造設位 置まで腹膜を剥離し,尿管皮膚瘻を作成した。【結果】平均手術時間は155分(140-1 75)、出血は少量。全例で膀胱尿はほぼ消失し、膀胱症状は軽快した。術後1-3ヶ月 目のCTでは右腎の萎縮の進行を認めた。【まとめ】後腹膜鏡下一側尿管皮膚瘻および 対側腎動脈遮断術により、片側のみの尿路変向にて低侵襲に膀胱症状を改善できた3 症例について報告した。"