TOP > NEW > 20120509 腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術

2012年保険改訂で 腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術が認可され、申請の結果、当院はその認可施設となりました。

従来の開腹手術に比較して、腹腔にいれたCO2(二酸化炭素ガス)の圧力で出血を非常に軽減できます。

膀胱摘出後に行う回腸導管、回腸新膀胱造設も小さなきず(4cm程度)で行うため、食事も早く開始できます。

 
腹腔鏡手術
開放手術
 
件数
22
17
 
進行病期の割合
52%
53%
筋層浸潤T2以上症例
 
 
尿禁制型尿路変向術を行った割合
45%
29%
腹腔鏡でより複雑な手術を行っています
手術時間(時間)
6.0時間
6.2時間
時間はむしろ短縮
術中出血(尿、リンパ液込み)
587mL
1363mL
出血量は1/3
無輸血手術の割合
73%
6%
ほとんどが輸血なしで終了します
  
開放移行 9%
 
 
早期重度合併症の起きた割合
(チューブ留置、再手術など)
18%
24%
 
早期死亡
0
0
 
食事開始
5日
6.5日
 
 
 

 

当院では、2008年腹腔鏡下前立腺全摘除術を導入し、2009年より保険認可施設として年間50-70件程度、2012年5月まで190例の手術実績があります。前立腺、膀胱の手術では、骨盤骨に囲まれた狭い術野の中で周囲の静脈叢(壁の薄い静脈の集合体)から臓器を剥離する必要があるため、相当の出血が避けられませんでしたが、カメラによる良好な深部視野と二酸化炭素ガスによる圧力により非常に少なく押さえられるようになりました。

この経験をもとに、あらたに導入した膀胱全摘除術でも出血少なく、同等の手術時間で対応できています。