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2016/10/20 癌治療学会にてラジウム223 2相試験結果を報告

ワークショップ 7前立腺 2:

前立腺がん診療の新技術

2016-10-20 14:40 - 15:30 第4会場 | 会議センター 3F 303

WS7-5 骨転移のある日本人の症候性去勢抵抗性前立腺癌患者への塩化ラジウム-223の第Ⅱ相試験

[演者] 永森 聡:1 [著者]

上村 博司:2, 和久本 芳彰:3, 植村 天受:4, 木村 剛:5, 横溝 晃:6, 菊川 浩明:7, 絹谷 清剛:8, 細野 眞:8, 山口 郁:9, 筒井 弘一:9, 松永 瑛典:10, 松原 伸晃:111:国立病院機構北海道がんセンター・泌尿器科, 2:横浜市立大学附属市民総合医療センター・泌尿器・腎移植科, 3:順天堂大学・大学院医学研究科・泌尿器外科学, 4:近畿大学・医学部・泌尿器科学教室, 5:日本医科大学・泌尿器科学教室, 6:九州大学・大学院医学研究院・泌尿器科学分野, 7:国立病院機構熊本医療センター・泌尿器科, 8:日本核医学会, 9:バイエル薬品株式会社・開発本部, 10:バイエル薬品株式会社・メディカルアフェアーズ本部, 11:国立研究開発法人国立がん研究センター東病院・乳腺・腫瘍内科

塩化ラジウム-223 (BAY 88-8223、以下Ra-223) の有用性を検討した海外第III相試験 (ALSYMPCA) において、主要評価項目の全生存期間 (OS) は、Ra-223群で有意に延長した (Ra-223群: 14.9か月、プラセボ群: 11.3か月、ハザード比=0.70、P<0.001, Parker C et al. NEJM 2013)。また、総ALP変化率 (投与開始後12週時点) は、Ra-223群で-32%、プラセボ群で+37%であった (P<0.001, Sartor et al. ASCO 2013)。このような背景を基に、骨転移を有する日本人の症候性CRPC患者を対象としたRa-223の多施設共同第II相試験を実施した。

【結論】ALSYMPCA試験と同様に、本試験の総ALP値はRa-223投与後に減少した。総ALP値についてALSYMPCA試験と本試験の結果に一貫性が示されたと判断した。また、日本人CRPC患者にRa-223を投与した場合の高い忍容性が確認された。Ra-223は骨転移を有する日本人CRPC 患者における新たな治療選択肢となり得ると考えられた。