本講演会は平成18年10月14日(土)に終了致しました。
当日は350名もの皆さまにご来場をいただき、まことにありがとうございました。
引き続き、情報のご提供につとめてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
がん講演会実行委員会
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日 時: | 平成18年10月14日(土) 午後1時〜午後3時30分 |
場 所: | トーヨーホテル2階「丹頂の間」(旭川市7条通7丁目右1号) TEL:0166-22-7575 |
<プログラム> | |
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○ 開会の辞 | |
13:00〜13:05 |
国立病院機構 道北病院 院長 箭原 修 |
[ 総合司会 ] 国立病院機構 道北病院 総括診療部長 西村 英夫 |
第1部 一般講演 | [ 座長 ] 国立病院機構 道北病院 診療部長 永瀬 厚 |
○ 『肺がんの現状と最新の治療法』 | |
13:05〜13:30 | 国立病院機構 道北病院 遺伝子研究室長 西垣 豊 |
日本においては、肺がんは今なお増え続けており、2010年には年間死亡者数が10万人を超えると予想され、その対策は21世紀の重要な課題となっています。
今回の公開講座では現在増え続ける肺がんの現状、またがんにならないためにはどうすればよいのか、適時発見・診断のために必要な検査や新しい診断法についてお話ししようと思います。
また、肺がんの治療成績の向上は僅かではありますが、少しずつ進歩しています。最近では、従来の抗がん剤とは異なったがん細胞の増殖や転移、細胞死に関連した分子を治療の標的とした「分子標的治療」が行われるようになり、これまでの抗がん剤では効果の少なかった肺がんに有効性が認められるものも出てきています。将来的には、このような治療の進歩は患者さん一人ひとりに最適な治療を提供できるがん医療に結びつくものと考えられます。肺がん治療の現状と最新のがん治療についても紹介したいと考えています。
○ 『乳がんの診断と治療の展望』 | |
13:30〜13:55 | 国立病院機構 道北病院 外科医長 青木 裕之 |
乳がんは生活の欧米化に伴い増加中で、全国で年間約3万5千〜4万人の女性が乳がんと診断され、約9,000人の方が死亡されています。特に40〜50歳代の女性のがん死亡の23%を占めており、この年代の女性にとって最も多いがんの死亡原因になっています。
しかし、早期で発見、診断、治療を施せば、完全治癒や長期生存が望める病気です。
平成14年から早期発見・診断のため、50歳代からのマンモグラフィー併用の健診が導入され、平成16年からは40歳代も施行されるようになり、今後の死亡率の低下が期待されています。
また、最近の手術、放射線、および薬物療法の進歩はめざましく、美容・精神面で患者さんの満足度が高い乳房温存療法などが多く施行されるようになっています。薬物療法も様々な研究がなされ、生存率の向上に寄与しています。
今回の講演では、日本乳癌学会より発行された「乳がん診療ガイドライン」にそった標準的診療を解説し、市民の皆様に乳がんについて理解していただき、怖い病気ではないことを知っていただきたいと思います。
○ 『肺がん・乳がんの放射線治療最前線』 | |
13:55〜14:20 | 国立病院機構 北海道がんセンター 放射線科医長 明神 美弥子 |
がんの放射線治療とは、ターゲットに決めた病気の部分を放射線を使ってしっかり捻じ伏せ、がんに侵されていない正常な臓器に狙いが反れないように工夫する治療法です。その意味から、手術と良く似ています。しかし、手術ですと体の一部を切って取り除く作業ですから、技術的に可能な場合は確実ですが、そうでない場合は問題のターゲットに手が届かないことすらあります。ターゲットをカタマリ状の腫瘍とイメージしがちですが、実際はがんの種類や成長段階によって大きく異なります。どのように決めるべきかは、判断に経験や訓練を要する場合が多く、その為に私たち放射線治療専門医の役割があります。今回は、話を乳がんと肺がんにしぼって比較的最近の動向について述べてみたいと思います。
例えば、肺の腫瘍でターゲットが1-2個の小腫瘤のみの場合には、定位照射という比較的新しい技術を使ってピンポイント照射を行うことが出来ます。しかし、この治療法は腫瘍の拡がりが関連したリンパ節の領域までおよびますと役に立ちません。その場合は、最近では放射線と化学療法を上手に組み合せる治療が一般的です。そんな具体的なお話をしたいです。
−−− 14:20〜14:30 休憩 (10分) −−− |
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第2部 特別講演 | [ 座長 ] 国立病院機構 道北病院 副院長 藤兼 俊明 |
○ 『がんに貰った贈り物』 | |
14:30〜15:30 | NPO法人 がん患者団体支援機構 理事長 俵 萌子 先生 |
・大阪市出身/大阪外国語大学フランス語科卒業
【 職歴 】
・昭和28年〜昭和40年 サンケイ新聞記者(主として育児、教育記事を担当)
・昭和40年〜現在 女性、家庭、教育問題を中心にした社会評論及び作家として活躍
・平成3年1月〜現在 俵 萌子の陶芸塾 塾長
・平成6年2月〜現在 農林水産省ふるさと水と土基金全国委員会 委員
・平成7年1月〜現在 群馬県農村活性化推進委員
・平成9年12月〜現在 NPO法人「森の会」副会長
・平成13年11月〜現在 1・2の3で温泉に入る会 代表に就任
・平成18年2月〜現在 NPO法人 がん患者団体支援機構 理事長
【 主な著書:評論・エッセイ・小説 】
・がんと私の共同生活(海竜社) ・生きることは始めること(海竜社) ・六十代の幸福(海竜社)
・子どもの世話にならずに死ぬ方法(中央公論社) ・命を輝かせて生きる(海竜社)
○ 閉会の辞 | |
15:30〜15:35 | 国立病院機構 北海道がんセンター 副院長 内藤 春彦 |
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主 催: | 独立行政法人国立病院機構 道北病院 独立行政法人国立病院機構 北海道がんセンター 財団法人 がん研究振興財団 |