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コラム・レントゲン

第4回:MR(エムアール)装置のバージョンアップを行いました(第2報)

2011年9月21日よりバージョンアップされたMR(エムアール)装置で検査を行っております。

バージョンアップに伴い、撮影用コイル(体の上に置いたり下に敷いて使う、装置からの電波を受信する器具)も増えました。

コイルの性能が上がったため、高画質の検査が可能となり、従来では見つからなかった小さな病変を検出することが可能となりました。

また、一部検査の撮影時間が短縮され、長時間に及ぶ検査の負担を軽減することができるようになりました。

一例を挙げると、乳房検査は従来は1時間と大変長時間の検査でしたが、現在は20分ほどで撮影が可能となっています。

検査を受けられた方からは「以前より体制が楽になった」「検査をしてもそれほど苦にならない」とのお声をいただいています。

さらに、検査画像を3D画像で出力することができるようになったため、病変が以前よりも見つけやすくなりました。

膝の撮影に関しては、コイルの性能向上のために画質が大幅に向上しました。

コイルを膝に限局して装着するため、患部を強く圧迫することがなくなりました。

検査時に顔まで装置のトンネル内に入る必要がなくなったため、閉所が苦手な方でも比較的楽に検査を受けることができます。

※同じ方の画像です。画像がよりくっきりと表示されているのがわかると思います。

今後とも新しくなった装置の特性を生かし、安心していただける検査、最適な画像を提供できるよう尽力していきます。

執筆:K.F

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