がんの診療は様々な部門の支援を受けて行われるようになってきています。
当院はがん専門の総合病院の強みを活かして次のような形で、チーム(一団)となって患者さんを支える医療を実現しております。
当科では年間600名以上の新しい患者さんを診ていますが、そのほとんどが他院からの紹介であり、その半数以上は地域医療連携室を通じた紹介となっています。
紹介元の医療施設から当院の地域医療連携室に手紙を用いて受診依頼をすることにより予約が可能であり、スムーズな診察が可能となります。受診を予定されている方は、ぜひ現在の医療施設の担当医に地域医療連携室の利用をご依頼ください。
また、受診の際には紹介元で行われた画像検査や血液検査をご持参いただけると診断までの時間が短縮される可能性があります。
治療費についてのご相談や、介護保険などの各種手続きについてのお問い合わせは、がん相談支援センター(がん相談支援情報室)の医療ソーシャルワーカーや看護師が対応いたします。
また、退院後の生活に不安のある場合は、退院調整看護師もおりますのでご相談ください。
まずは担当医や病棟や外来の看護師にお声をかけていただければご案内いたします。
がん性疼痛などに対する緩和ケアはがん診療の初期から行われるようになってきております。
もちろん骨軟部腫瘍科のスタッフも緩和ケアを行いますが、治療が困難な場合は当院の緩和ケアチームが力強い味方となります。疼痛だけでなく、精神的な不安や不眠などにも対応いたします。
がん診療において、歯科治療は重要な役割を担うようになってきています。
抗腫瘍薬を用いた化学療法前の歯のチェックや、行なっている最中のトラブルに対応します。
また、転移性骨腫瘍に対して用いられるゾレドロン酸(ゾメタ®)やデノスマブ(ランマーク®)は、投与開始後に虫歯などのために抜歯を行うと、顎骨壊死になる可能性があるので、使用開始前に抜歯が必要な歯があるかどうか歯科での診察が必要です。
当院では水曜日と金曜日に専門の歯科診療を行なっています。