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新しい小腸検査法:カプセル内視鏡のご紹介 [診療内容]

カプセル内視鏡とは

薬のように口から飲み込み、胃腸の蠕動により消化管を通過しながら自動的に写真を撮影する、26x11mmのカプセル型の内視鏡です。使い捨てタイプで1~数日後に肛門から自然に排泄されます。

平成26年度から最新の第3世代PillCam®SB3 小腸カプセル内視鏡を導入しました。

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検査の実際

カプセル内視鏡が撮影した画像を受信するセンサー(アンテナ)をお腹に、受診した画像を保存するデータレコーダを腰に装着した後、カプセル内視鏡を少量の、水で飲み込みます。飲み込んだ後は一度病院を離れることも可能で、2時間後には水、4時間後には軽食の摂取も可能です。8時間後に内視鏡室でセンサー及びデータレコーダを外して検査終了です。その後、医師がデータを解析し、後日結果を説明します。

カプセル内視鏡が食道や胃に長時間留まる場合には蠕動促す薬を注射したり、内視鏡(胃カメラ)でカプセル内視鏡を小腸に誘導することがあります。

カプセル内視鏡:画像診断システム
カプセル内視鏡:画像診断システム

検査の効果と限界

現在のところ、小腸全体を苦痛なく観察するためには最適の検査ですが、バッテリーがなくなる前(8時間以内)にカプセル内視鏡が大腸に到達しないと、全小腸を観察できません。また、腸液、血液、食物などにより観察できない部分が生じることがあります。食道、胃や大腸も通過しますが、小腸以外の観察はほとんどできません。生検(組織採取)や止血処置などは行えず、観察のみとなります。

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