マンモグラフィは乳房専用のⅩ線撮影検査です。乳房を板で挟み薄く伸ばして撮影します。これは乳腺の重なりを少なくして病変を鮮明に写し出すためでⅩ線の量も少なく出来ます。また板を挟む方向も乳房全体を写すために上下(頭尾方向:CC)からと斜め左右(内外斜位方向:MLO)から挟んで撮影します。
当院のマンモグラフィ装置はデジタル画像処理により、乳房内の組織を適正な画質で表示して専門医に提供しています。撮影は検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師の認定を受けた女性技師が担当していますので、撮影に際しての不安な点などありましたらお気軽にお聞きください。
乳腺トモシンセシスは乳房の断層画像(ある深さごとの断面画像)を取得する検査です。
乳房の薄い断面の画像を取得することで、乳腺の重なりを極力少なくして正常な乳腺と病変部の違いを明瞭に写し出すことができます。ただしⅩ線管球を移動させながら複数回撮影するため、通常のマンモグラフィと比べて圧迫されている時間が多少長くなります。
マンモトーム生検は乳房の組織を採取して顕微鏡で詳しく調べる検査です。事前に局所麻酔を行いマンモグラフィで病変の位置を確認しながら採取用の針を目標の病変部まで刺して組織を吸引します。検査にかかる時間は45分から1時間程度です。切開する大きさも4ミリほどで小さく乳房の形も変わりません。検査の結果は1週間程度でわかります。
胸部・腹部・全身の骨などのレントゲン写真を撮影する検査です。
当院では3つの撮影室で用途に合わせて撮影を行っています。
装置にはフラットパネルが装備されており、撮影した後数秒で画像が確認出来ます。
さらなる高画質および低被ばくを目指して撮影を行ってまいります。
オルソパントモグラフィとは、口の中全体を見るためのレントゲン撮影です。
あごの部分をあたかも骨を切り開いたかのように平面に撮影することができます。 これにより歯や歯周、あごの骨の状態をレントゲン写真上で確認することができ ます。レントゲン写真では硬いもの(歯・骨・金属)が白く写り、柔らかいもの (歯茎・神経)は黒く写ります。
骨密度測定とは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルがどのくらい骨に含まれているかを測る検査です。
骨密度とは一般的に骨の強さを示す指標であり、この指標が低いと骨粗しょう症で骨折しやすい状態にあるといえます。
測定した骨密度を若年成人平均(腰椎:20~44歳の骨密度の平均値、股関節:20~29歳の骨密度の平均値)と比較することにより判断します。
一般的に70%以下ですと骨粗しょう症の疑いがあるといわれています。
X(エックス)線で透視をしながら、体内の動きをテレビで観察する検査です。
消化器科の胃や大腸の検査(バリウムなどの造影剤を使用した検査や内視鏡検査など)、泌尿器科のステント(膀胱から尿を体外に出すための管)交換など多種多様な検査を行っています。
当院のX線TV装置もフラットパネルを使用しています。 またX線TV室14の装置はX線管球とフラットパネルを 回転させて任意の角度から体内を観察することができます。