画像解析

CT室で撮影されたデータは画像解析室のワークステーション(Ziostasion2、VINCENT)に自動転送される。放射線診断医と協働し疾患に応じてMPR(多断面再構成)やVR(三次元画像)など過不足ない最適な処理画像を作成し、横断像や拡大再構成画像と共に検像を行った後各診療科に配信している。また画像処理専属の人員を配置することで正確且つ迅速な画像提供が可能となっている。

hyziodynamicsはモデル解析と変位補償を軸とする複数のアルゴリズムを応用しオリジナルデータに画像補完、ノイズ低減、ダイナミック計測、4Dモーション解析、非剛体位置合わせ、三次元形状認識等の効果を付加する。

これまでにない次世代の画像処理を行うことのできるソフトウェアであり我々もどのようにこの技術を臨床の現場に生かしていくことができるか模索しながら処理を行っている。右図は心臓を一心拍分撮影しPhyziodynamicsで5倍補完再構成を行った画像である。位相間隔が5倍に細かくなったことでより滑らかな動きで心臓を観察することが可能となった。

VSRADは早期アルツハイマー型認知症に特徴的にみられる内側側頭部の萎縮の形態画像(MRIで撮像)を解析し診断支援情報に変換するシステムである。当院ではVSRADの画像処理アルゴリズムを一新し解析精度の向上したVSRAD advanceを導入して解析を行っている。

BD Scoreは当院で2018年9月から運用が始まった。DWIBS (全身悪性腫瘍検索)検査で得られる画像を解析し腫瘍量を計測するソフトウェアである。この解析により悪性腫瘍の治療経過を数値化して評価することが可能となっている

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