血管造影室12(放射線)
(CANON Infinix Celeve-I CT Aquilion PRIME/ BeyondEdition)
血管造影室12は、血管撮影装置とCT装置が同室に配置されているハイブリッド装置です。この2装置を駆使することで、より安全かつ迅速な検査・治療が可能となります。また、この2装置の組み合わせは、世界初号機です。
IVRとは、interventional radiologyの略であり、和訳では画像下治療と訳されます。撮影された画像や透視画像を用いながら、様々な治療を行います。
この図は、肝臓にある腫瘍に対して血管にカテーテルを通して抗がん剤を注入する治療を行っています。一番上の図の赤丸内の黒くもやもやした部分が病変です。そこに血管内からカテーテルと呼ばれる細い管を送り込み、病変の部分に抗がん剤を直接注入します(中央の図)。治療後(一番下の画像)は赤丸内にもやもやした部分がなくなっていることがわかります。
病気を疑われる部分に針を刺し、組織を採取することを針生検といいます。この装置では、リアルタイムにCTを撮影しながら生検を行うことにより、瞬時に針の位置を把握でき、より正確に組織にアプローチできます(図の中の黄円の中の白く映っているものが針になります)。
血管造影室13(循環器)
(Allura Clarity FD10/10)
血管造影室13は心臓の検査 (心臓カテーテル検査) で使用します。心臓カテーテル検査には、心臓の血管の検査や治療、不整脈の治療があります。
心臓の血管の検査は、冠動脈を撮影する冠動脈造影 (CAG: coronary angiography)や冠動脈が病気によって狭くなってしまった場所を風船 (バルーン) で膨らますことや、ステントと呼ばれる金属の網目状のものを置く経皮的冠動脈インターベンション (PCI: percutaneous coronary intervention) があげられます。
診療放射線技師は画像を見せるために2つあるアームを自在に動かして操作しています。