呼吸器外科

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早期非小細胞肺癌患者を対象にニボルマブ及びイピリムマブあるいはニボルマブ及びプラチナダブレットによる化学療法とプラチナダブレットによる化学療法を比較するランダム化オープン第III相試験(CheckMate816)

【はじめに】

 ニボルマブとイピリマブは別々の相補的な機序を通じて、T細胞の抗腫瘍活性を促進します。米国ではその併用が悪性黒色腫で承認されています。これらの薬により生存率の改善が得られる可能性があります。この研究の目的は、早期非小細胞肺癌の治療における化学療法と比較したニボルマブおよびイピリムマブあるいはニボルマブ及びプラチナダブレットによる化学療法の安全性および有効性を決定することです。

【研究の内容】

 早期非小細胞肺がん(1B~3A期)であることが確認され,切除可能と考えられる患者さんが対象となります。手術前に術前補助化学療法を行うグループと受けないグループに分けられ手術を受けて頂き経過を追跡調査致します。

【適格基準】

・早期非小細胞肺がん(1B~3A期)であることが確認され,切除可能とみなされる患者
・提案される肺切除術に対して,肺機能に忍容性がある判断される患者
・Eastern Cooperative Oncology Group (ECOG) performance statusが0又は1の患者
・腫瘍組織検体が採取可能な患者

【除外基準】

・局所進行性の切除不能又は転移性病変を有する患者.
・活動性又は既知の自己免疫疾患,若しくはその疑いのある患者.
・T細胞共刺激経路を標的とする抗体による治療歴を有する患者.

【治験責任医師】 大泉 聡史 先生

 治験に参加いただくには様々な条件を満たす必要があり、当センターでの診察及び検査が必要となります。治験参加を希望される患者さんは、担当医にご相談ください。