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現在までの審議課題

委員会審議 平成24年12月26日

申請者 乳腺外科医師 佐藤 雅子
申請課題 24-20 乳癌肺転移巣におけるホルモンレセプターおよびHER2発現状況の比較検討
研究の概要

(目的)
乳癌の再発治療は、年齢、閉経状況、転移臓器に加え、ホルモンレセプターとHER2発現状況を考慮して行われる。ホルモンレセプターとHER2発現状況は、原発巣に対する手術時の病理組織検査の結果を参考にするが、原発巣と転移巣で必ずしも一致するわけではなく、転移巣のRebiopsyを行い再評価すべきという意見もある。当科または他院で乳癌の手術を施行し、当院呼吸器外科で胸腔鏡下肺部分切除術を施行し乳癌肺転移と診断された16例において、原発巣と転移巣のホルモンレセプター、HER2発現状況を比較検討する。原発巣と転移巣で一致していない比率が高ければ、転移巣のRebiopsyの必要性を示唆できる。また、治療経過と予後を比較検討することにより、乳癌再発患者の今後の治療戦略の参考となり得る結果が期待できる。

(対象及び方法)
当院または他院で乳癌の手術を施行したのち、2000年から2011年までに当院呼吸器外科で胸腔鏡下肺部分切除術を施行し、乳癌肺転移と診断された症例。
対象症例の過去の診療録、生検、手術材料を用いて解析を行う。

判定 承認  
申請者 呼吸器外科医師 有倉 潤
申請課題 24-21 冠動脈疾患合併肺癌患者に対する周術期合併症に関連する因子の探索
多施設共同後ろ向きコホート研究
研究の概要

(目的)
肺がん患者の高齢化にともない、周術期管理の重要性が増している。2008年日本呼吸器外科学会での調査によれば術後在院死の原因のトップ5に心血管合併症があるが、その至適周術期管理に関するコンセンサスは存在しない。本研究では心血管合併症を有する肺がん患者に対する至適周術期管理を策定すべく、心血管疾患合併肺癌患者における周術期合併症と関連する因子を策定することを目的とする。

(対象及び方法)
対象:肺切除が行われた症例(生検・診断目的を除く)で以下のいずれかに該当する
1.冠動脈狭窄症に対して治療介入が行われた既往を持つ症例
2.冠動脈狭窄症以外の理由でanti-thrombotic agentsを使用している症例
方法:術前、術中因子で術後死亡、術後合併症と関連する因子を検討する。

判定 承認  
申請者 呼吸器外科医師 安達 大史
申請課題 24-22 Oxaliplatinが本邦に導入された後の大腸癌肺転移症例に対する肺転移切除の意義を検討する多施設共同後ろ向き臨床研究
研究の概要

(目的)
近年の大腸癌肺転移切除例を、多施設共同で後ろ向きに集積・解析することで、最近の有効な新薬を用いた全身化学療法が存在する状況における肺転移切除の意義および今後の前向き研究の可能性などを検討する。

(対象及び方法)
2004年から2008年の期間に大腸癌肺転移に対して肺切除を施行した手術症例について、匿名化した臨床病理情報を蒐集し解析する多施設共同の後ろ向き研究。

判定 承認  
申請者 放射線診療部長 沖本 智昭
申請課題 24-23 骨シンチ画像経過観察Viewer【VSBONE】の有効性に関する後方視的検討
研究の概要

(目的)
骨シンチグラフィが経時的に実施された骨転移を有する前立腺がん患者を対象に、既存の骨シンチグラフィのVSBONEによる正規化画像および元画像における集積カウントの関係を評価するとともに、正規化画像で骨転移部位上のROIのピクセル数と集積カウントの直線性を検討し、骨転移の程度を面積で評価することの妥当性を疼痛スコアや骨代謝および腫瘍マーカー等との関係から検討する。また視覚的な画像の変化も観察する。

(対象)
骨転移を有する前立腺がん患者で、原発腫瘍に対する主要な治療法である薬物療法(ホルモン療法and/or 化学療法)および骨転移病巣に対する外部放射線照射治療または塩化ストロンチウム-89治療が施行され、かつ骨シンチグラフィが4回以上施行された患者30例を対象とする。

(方法)
骨シンチグラムの画像解析目的で開発されたVSBONEを用いる。本ソフトは骨シンチ画像評価研究会から研究用として無償提供される。

判定 条件付承認 (共同研究者を追加することを条件に承認)

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