がん患者さんは様々な原因で免疫力が低下した状態にあり、多くの病原体による感染症の危険性が高い状態にあります。北海道がんセンター感染症内科はがん患者さんに特有の感染症の問題に対して専門医による支援を提供するため2016年4月に開設されました。
感染症内科では担当医からの依頼により、主に入院中の患者さんの発熱の診断や、感染症の治療方針についての提案を行います。また院内感染対策室と協力して病院内で伝染性疾患や薬の効かない細菌(薬剤耐性菌)が拡がらないよう感染対策業務を行っています。さらに薬剤耐性菌の増加が世界的に問題になる中、病院内で新たな耐性菌を生み出さないために抗生物質の適正使用も推進しています。
感染症の診断と治療および感染対策を行うことで、がんの診療がスムーズに行えるようにすること、患者さんに安全な療養環境を提供することが、感染症内科の役割です。
▲このページのトップへ
〔感染症内科医長〕