睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来 - 外来受診をご希望の患者さんへ

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来

受診方法

診療日 毎週水曜日午前
予約受付時間 平日9時00分~17時00分
予約電話番号 地域医療連携室 011-811-9117

・事前の予約が必要です。

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睡眠時無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群イメージ1

睡眠時無呼吸症候群は日中の眠気と集中力の低下から、自動車運転中の交通事故などを起こしやすく、また、公共交通機関の運転士が運転中居眠りをしていた事件等、社会的に関心が高まってきています。
さらに、近年、睡眠時無呼吸症候群が、糖尿病・高血圧症・狭心症・心房細動・心臓突然死・脳梗塞・心不全の発症や進展に悪影響を及ぼしていることを示す事実が次第に明らかになってきています。
ですから、自覚症状に乏しい睡眠時無呼吸症候群でも高血圧症や糖尿病と同じように、将来の心血管イベントを防ぐために治療する必要があるのです。

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睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群イメージ2

睡眠中に呼吸が弱くなったり止まったりを繰り返す病気です。正確に言うと「10秒以上続く無呼吸(低呼吸)が、睡眠1時間あたり平均5回以上認められる状態」で、睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計の回数(AHI)が15~30未満を中等症、30以上を重症と判定します。

これらの無呼吸・低呼吸は多くの場合、空気の通り道である気道が部分的あるいは完全に閉塞してしまうことにより起こります。小顎、下顎後退、扁桃肥大、肥満に伴う上気道軟部組織への脂肪沈着などの形態学的異常や、睡眠や加齢による上気道筋の緊張の低下などによる機能異常が単独、または複合して睡眠時無呼吸を引き起こします。

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睡眠時無呼吸症候群の症状として

主に、次の症状があげられます。

  • 日中の眠気やいびき
  • 睡眠中の無呼吸(家族の目撃による)

その他にも次のような症状があげられます。

  • 起床時の頭痛
  • 口の渇き
  • 熟睡感がない
  • 集中力の低下
  • 朝方の胸やけ
  • 夜間苦しくて目を覚ます
  • 睡眠中の体動が多い
  • 夜間頻回にトイレに起きる

中等度以上の睡眠時無呼吸は無治療のまま放置すると予後が不良であると報告されていますが、CPAP療法などにより適切に治療すると予後は改善しますので、睡眠時無呼吸症が疑われる方には病院受診をお勧めいたします。

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睡眠時無呼吸症候群の検査について

睡眠時無呼吸症候群の検査には大きく分けて、スクリーニングのための簡易検査と、病院に一泊入院して行うPSG(ポリソムノグラフィ)検査です。どちらもセンサーを取り付けて就寝していただくもので、痛みは伴いません。

簡易検査
簡易検査

気流を測定するためのセンサー、いびきを測定するマイク、血中の酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターなどを装着し、気道の狭窄の程度、低呼吸の有無を測定し、睡眠中の呼吸状態を検査します。ご自宅で行うことができるという利点はありますが、検査の結果によっては更に詳しい検査(PSG検査)が必要な場合もあります。

PSG検査
PSG検査

PSG検査は簡易検査の項目に加え、脳波や筋電図、眼球の動きなどを測定することで睡眠の深さ(睡眠段階)、睡眠の分断化や覚醒反応の有無、睡眠効率などを解析することが可能です。無呼吸症候群の重症度を判定し、他の睡眠関連疾患も診断することができます。病院に一泊入院をしなくてはならないのですが、睡眠時無呼吸症の確定診断が可能です。

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治療について

睡眠時無呼吸症を治療すると、症状だけでなく、合併症を予防・改善することが可能です。治療法は患者さんの症状や重症度に合わせて選択されます。

生活習慣の改善

仰向けではなく横向きで寝るようにすると、症状が良くなる患者さんがいらっしゃいます。また、肥満の患者さんでは減量によって症状が改善することがあり、体重10%の減少で無呼吸・低呼吸指数(AHI)が30%近く減少するとの報告もあります。しかし、重症症例では日中の傾眠のため活動が低下し、減量が難しい為、CPAP療法を併用して減量に取り組むべきとの報告もあります。

歯科装具(マウスピース)

睡眠中にマウスピースを装着し、舌や下顎を前方に固定することで気道の閉塞を防ぎます。いびき症や軽症のSAS患者さん、またはCPAPがどうしても受け入れられない患者さんに用いられます。マウスピースの製作に当たっては専門の歯科医師による診療が必要ですので、連携歯科医院へご紹介させていただきます。

外科的手術

口蓋垂、扁桃を切除し上気道を拡大させる手術です。閉塞や狭窄部分が咽頭に限定されている場合には有効なこともありますが、術後に咽頭痛、飲料が鼻に逆流するなどの問題が起こることもあります。小児のSASは扁桃肥大、アデノイドが原因であることが多い為、小児ではこれらの摘出術が積極的に行われています。

CPAP(シーパップ)治療
CPAP(シーパップ)治療

CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法装置)は、一定圧を加えた空気を、鼻から送り込むことによって上気道の閉塞を取り除き、睡眠中の気道を確保します。治療には、CPAP装置と専用のマスクを使用します。ほとんど全ての睡眠時無呼吸症候群の患者さんに有効で、多くの患者さんへの治療の第一選択とされています。CPAPは空気を送り込むだけなので、副作用はほとんどありませんが、のど、鼻の渇きや、マスクの締め付けすぎによる痛みが生じることがありますので、その場合は主治医にご相談ください。

CPAP治療中は症状が改善しているため、「治った」と思われる方もいらっしゃいますが、多くの場合、SAS自体が完治したわけではありません。自己判断で治療を中止すると眠気などの自覚症状や無呼吸が再発します。さらに長期に治療を行わないと合併症の症状が治療前の状態に戻り、悪化する可能性があります。治療継続が困難な場合や、何か疑問や不安に感じる場合は、自己判断せずに、ぜひ主治医に相談をしてください。

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PSG検査を受けられる方へ

検査の前に夕食や入浴は済ませてからお越しください。当日の持ち物:パジャマ、タオル、洗面用具など(病衣を有料で利用することもできます)

入院の流れ
PSG検査イメージ
  1. 19時頃 時間外出入口(救急玄関)からお入りになり、窓口でPSG検査を受けにきた事を告げてください。
  2. 検査についてのご不明な点などございまいしたら、スタッフにお尋ねください。
  3. 病室は個室となりますので、まわりを気にせずに検査を受けることができます。また、検査中のお手洗いなどは看護師がサポート致しますのでご安心ください。
  4. 検査終了後、装置を外してからのご帰宅となります。朝食のご用意は基本的にはいたしておりません。
  • ※個室での検査になりますが、差額ベット代はいただいておりません。
  • ※検査費用は三割負担の方で25,500円程度、一割負担の方で8,500円程度です。
  • ※基本的には食事のご用意はしておりませんが、院内にコンビニ(グリーン・リーブス・モール/営業時間:7時~20時)があります。
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