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各センターのご案内

高度先進内視鏡外科センター長就任のごあいさつ

高度先進内視鏡外科センター長 : 原林 透

サルコーマセンター長 平賀 博明

平成25年10月1日付けをもち、高度先進内視鏡外科センター長を命ぜられました。このセンター運営に欠かせない手術支援ロボット・ダヴィンチは10月末に当院に導入されました。

ダヴィンチは軍事用に開発され15年前に臨床応用されました。周囲を骨盤骨に囲まれた狭い術野で細やかな操作の多い前立腺がん手術に非常に有用であり、欧米で爆発的に広まりました。

現在、米国の前立腺手術の80%以上がダヴィンチを用いて行われています。日本は機器認可が遅れたため普及がおくれましたが、2012年前立腺がん手術が保険収載されたのち、状況は一転しています。

当院は北海道で9番目の導入病院となります。ロボットというと溶接をする工業用ロボットのように自動的に仕事をしてくれるものを想像してしまいがちですが、ダヴィンチは3次元の目と自在精細に動く小型の手3本をもつロボットで、患者さんの解剖と病状にあわせて動かすのは人間です。これまで積み上げられてきた技術を一段高いレベルにしてくれる道具と考えてよいでしょう。

現在当院泌尿器科ではほとんどの手術を腹腔鏡で行っていますが、当面ロボット手術は前立腺がんに限られます。しかし、細かな操作の必要な膀胱全摘、腎部分切除術でも威力を発揮すると思われます。また、消化器、呼吸器、婦人科臓器にもいずれ広まっていくことは間違いのない流れと思います。

より根治性が高く機能障害の少ない手術が、多くの人に安全に施せるよう外科系センターとしてロボットを上手に活用していきたいと考えております。

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